Tokyogasgroup csr report

Decarbonization through Energy Supply エネルギー供給を通じた社会全体の低炭素化

業務用高効率ガス機器・システムの普及

空調システムの開発・普及

業務⽤空調分野では、ビル空調向けに、年間エネルギー消費量を従来より削減した「GHP XAIR(エグゼア) Ⅱ」ならびに⾃然冷媒を使⽤した「ナチュラルチラー」の普及を進めています。また、飲⾷店やホテルなどの厨房における暑さを低減し、空調負荷を低減する「涼厨(すずちゅう)」の普及も進めています。

高効率ガスヒートポンプ(GHP)の普及

節電と省エネ性を両⽴するガス空調システムであるガスエンジン・ヒートポンプ・エアコン(以下、GHP)の中で特に、最⾼効率機種「GHP XAIRⅡ」シリーズの普及を促進しています。XAIRⅡでは、運転時間の多くを占める低負荷領域での運転効率をエンジンの低回転化等によって⾼め、従来のGHP XAIRに⽐べて年間⼀次エネルギー消費量を20%削減しています。

年間エネルギー消費量の比較(XAIR比)

年間エネルギー消費量の比較(XAIR比)

  • (注1) 15年前機種とXAIRのエネルギー削減量は実績値より算出、XAIRとXAIRⅡのエネルギー削減量は当社試算による。  
GHP省エネ運転サービス「Green Help Pro(グリーン ヘルプ プロ)(注1)
グリーン ヘルプ プロは、お客さまに代わりインターネット経由でGHPを制御し、省エネルギー運転を行うとともに、その運転状況を「見える化」するサービスで、快適性を損なわずに無理なく省エネを実現します。
  • (注1) 「Green Help Pro(グリーン ヘルプ プロ)」は東京ガスの登録商標です。
 
ハイブリッド空調「スマートマルチ」と最適制御サービス「エネシンフォ」(注1)
「スマートマルチ」は東京ガスおよび、⼤阪ガス(株)、東邦ガス(株)、パナソニック(株)が共同で開発したガスと電気のハイブリッド空調システムです。GHPと電気ヒートポンプ(以下、EHP)を世界で初めて同⼀冷媒系統に統合した空調システムで、遠隔制御により最適に稼動します。2016年4⽉に販売開始し、2017年4⽉からパナソニック(株)に加え、アイシン精機(株)、ダイキン⼯業(株)、ヤンマーエネルギーシステム(株)からも順次販売を開始しています。また、平成30年度省エネ大賞(製品・ビジネスモデル部門)を受賞しました。
「エネシンフォ」は「スマートマルチ」を遠隔で最適運転制御する当社が独⾃で開発したサービスです。本サービスによりGHPとEHPの運転状況やエネルギー需給状況、季節・時間帯によって異なるエネルギー価格等を⾒ながら、GHPとEHPを使い分け、エネルギーコストの削減を実現します。また、お客さまの使い⽅に合わせてエネルギー消費量やCO2排出量を最⼩にするような運転⽐率に制御することで、省エネ・省CO2の実現に貢献します。将来的には、太陽光や風⼒等の再⽣可能エネルギーの導⼊拡⼤や電⼒⾃由化等により想定される電⼒需給バランスや価格変動等の状況変化や、電⼒需給逼迫時等の節電要請に対応することで、社会全体への貢献を目指します。
  • (注1) 「スマートマルチ」、「エネシンフォ」は東京ガスの登録商標です。
 

「スマートマルチ」を最適運転制御する「ENESINFO(エネシンフォ)」のイメージ

「スマートマルチ」を最適運転制御する「ENESINFO(エネシンフォ)」のイメージ

 

「ENESINFO(エネシンフォ)」による最適運転制御のイメージ

「ENESINFO(エネシンフォ)」による最適運転制御のイメージ

   
太陽エネルギーの積極的活用
業務⽤として、太陽熱エネルギーを空調に利⽤する「ソーラークーリングシステム」を提案し、再⽣可能エネルギーの導⼊をサポートしています。

水の気化熱を利用したビル空調「ナチュラルチラー」の普及

ナチュラルチラー(吸収冷温水機)は水の蒸発、吸収、再生、凝縮を繰り返し、冷水をつくって、室内の空気を冷やします。水を冷媒とし、吸収液(注1)に臭化リチウム水溶液を使うため、フロンは使用しません。
  • (注1) 吸収液とは水分を吸収する性質を持った液体で、「臭化リチウム水溶液」という塩水に似た物質を利用しています。
 

ナチュラルチラーのしくみ

ナチュラルチラーのしくみ


ナチュラルチラーは、再⽣器のプロセスで太陽熱などの再⽣可能エネルギーや低温未利⽤エネルギー(下⽔、河川⽔、海⽔、地下⽔)などを取り⼊れて有効に活⽤できるため、さらなる省エネ・CO2の削減が可能です。不安定である再⽣可能エネルギーをクリーンな都市ガスでバックアップすることにより、安定した機能を発揮します。 最新のグリーン機種(注2)は、従来機に対して効率が⼤きく向上しています。そのため、グリーン機種に更新することで⼤幅な省エネ・省CO2を達成できます。
  • (注2) グリーン機種:東京ガス、大阪ガス(株)、東邦ガス(株)のガス3社では、環境面をはじめさまざまなメリットを持つナチュラルチラーの中でも、高い環境性能、確かな信頼性を持つガス焚きのナチュラルチラーおよびジェネリンクを「グリーン機種」として選定しています。
 
ガスコージェネレーションシステムとの組み合わせ
ガスコージェネレーションシステム(以下、コージェネ)と組み合わせることで廃熱を有効利⽤できるため、ガス消費量が削減され、さらなる省エネが実現可能です。
 

コージェネとの組み合わせ例

コージェネとの組み合わせ例

 

「涼厨」による空調負荷低減

厨房につきものの暑さを低減する厨房機器「涼厨」をご提案しています。従来の厨房機器と「涼厨」をシミュレーションで比較したところ、「涼厨」では空調負荷を約30%(注1)低減でき、厨房環境の向上とともに、省エネ・省CO2に貢献できます。
 

「涼厨」による空調負荷低減率

「涼厨」による空調負荷低減率

シミュレーション条件
  • 計算モデルは学校給食厨房(縦1.8m×横8.5m×高さ2.5m)
  • 換気方式は置換換気方式
  • 給気量は40kQ
  • 機器条件(回転釜5台、立体炊飯器4台、オーブン1台、ガステーブル1台)。ただし、「涼厨」は回転釜と立体炊飯器。オーブン、ガステーブルは共通仕様
  • (注1) 西川、大森ほか:空気調和衛生工学会学術講演論文集09.9より抜粋。
 
株式会社ディ・エフ・エフ, 東京ガス CSR室, 東京ガス 総務部, 東京ガス 総合企画部, 東京ガス 資源・海外本部, 東京ガス エネルギー生産本部, 東京ガス 電力事業計画部, 東京ガス 導管NW本部, 東京ガス IT本部, 東京ガス リビング本部, 東京ガス 基盤技術部, 東京ガス エネソル本部, 東京ガス 環境部, 東京ガス 資材部, 東京ガス 人事部(安全健康福利室), 東京ガス 人事部, 東京ガス 監査部, 東京ガス 監査役室, 東京ガス コンプライアンス部, 東京ガス 地域本部, 東京ガス 財務部, TGES, 東京ガスコミュニケーションズ

高性能工業炉・蒸気システムの開発・普及

産業部門では、燃料を重油、LPGなどから天然ガスに切り替える“燃料転換”と高度利用により、CO2を大幅に削減しています。

工業炉用高効率バーナの普及

排気から蓄熱体に熱を回収して給気を予熱することで、極めて高い燃焼効率と低NOxを両立させ、最大で50%の省エネルギーを実現できる「リジェネレイティブバーナシステム」は、工業炉分野のCO2削減対策の切り札として注目されています。
 

リジェネレイティブバーナシステム

リジェネレイティブバーナシステム
 
天然ガス転換・高効率利用によるCO2削減
燃料を石油、LPGなどから天然ガスに切り替えることによりCO2排出量を約25%削減できますが、さらに高効率機器・システムに切り替えて天然ガスを高度利用することで、大幅なCO2排出削減が実現します。
 

天然ガス転換・高効率利用によるCO2削減

天然ガス転換・高効率利用によるCO2削減

高効率蒸気ボイラの普及

既存の⼤容量ボイラを⾼効率⼩型貫流ボイラにリプレイスして台数を制御することにより、省エネルギーが実現できます。すでに各メーカーと共同で⾼効率の⼩型貫流ボイラを商品化しているほか、⾼効率で耐久性に優れた⼤型貫流ボイラ等の開発も進めています。また、⾼効率ボイラの導⼊と蒸気の輸送、消費側での省エネ診断をセットにしたエネルギーサービス「Steam fit(スチームフィット)」を普及・拡⼤することで、持続的な省エネ・省CO2・省コストのニーズにお応えしています。
 

小型貫流ボイラの複数設置

小型貫流ボイラの複数設置
株式会社ディ・エフ・エフ, 東京ガス CSR室, 東京ガス 総務部, 東京ガス 総合企画部, 東京ガス 資源・海外本部, 東京ガス エネルギー生産本部, 東京ガス 電力事業計画部, 東京ガス 導管NW本部, 東京ガス IT本部, 東京ガス リビング本部, 東京ガス 基盤技術部, 東京ガス エネソル本部, 東京ガス 環境部, 東京ガス 資材部, 東京ガス 人事部(安全健康福利室), 東京ガス 人事部, 東京ガス 監査部, 東京ガス 監査役室, 東京ガス コンプライアンス部, 東京ガス 地域本部, 東京ガス 財務部, TGES, 東京ガスコミュニケーションズ

ガスコージェネレーションシステムの開発・普及

ガスコージェネレーションシステム(以下、コージェネ)とは、クリーンな天然ガスを燃料にした高効率エンジン、タービンや燃料電池により発電し、同時に得られる廃熱を蒸気や温水で取り出し、発電した電気エネルギーと合わせて設置場所に供給する分散型エネルギーシステムです。環境性に優れ、また災害時におけるエネルギーセキュリティの強化(電源の多重化)や節電にも貢献します。

コージェネの環境性

コージェネは、「分散型発電方式」によりエネルギーの需要場所で発電するため、送電ロスがなく、発電時に発生する廃熱の有効利用を可能にし、高いエネルギー効率を実現します。
遠隔地から送電する「集中型発電方式」では、発電時の廃熱の利用は難しく、発電電力のうち、利用されないエネルギーの割合が60%を占めています。
廃熱は、多様な廃熱利用熱源機等と組み合わせることで、工場の生産工程、ホテルや病院の給湯や蒸気供給、ビルの空調、温浴施設やプールの加温等、幅広い用途に使用できます。
技術開発における発電効率の追求により、現在商品化されているコージェネは発電効率が従来システムである系統電力の平均効率(送電ロス含む需要端)を超えるものが主流となっており、大幅な省エネルギーとCO2排出抑制が可能になります。
 

コージェネによるエネルギーの有効活用・CO2排出量の削減(注1)

コージェネによるエネルギーの有効活用・CO2排出量の削減

  • (注1) 当社試算。
  • (注2) LHV基準。火力発電所の熱効率および総合損失は、9電力会社および卸電気事業者の平成15年度運転実績(工場等判断基準小委2005年9月)から算定。
  • (注3) コージェネの効率はLHV基準で、推奨機種による一例です。
  • (注4) 系統電力の排出係数0.66kg-CO2/kWh(地球温暖化対策計画(2016年5月)における2030年度火力平均係数)。
 

コージェネの普及状況

東京ガス管内では、2018年3⽉現在において、累計2,057千kW(家庭⽤を除く)のコージェネが稼動しています。これまで普及が進んできた熱負荷の⼤きな⼯場・商業⽤施設等に加え、発電出⼒が1kWから数10kWの⼩型コージェネの開発等により、家庭⽤のほか中⼩規模の⺠⽣⽤などのより幅広い分野での導⼊が進んでいます。
 

コージェネの導入状況

コージェネの導入状況画像を拡大します

コージェネの導入状況
株式会社ディ・エフ・エフ, 東京ガス CSR室, 東京ガス 総務部, 東京ガス 総合企画部, 東京ガス 資源・海外本部, 東京ガス エネルギー生産本部, 東京ガス 電力事業計画部, 東京ガス 導管NW本部, 東京ガス IT本部, 東京ガス リビング本部, 東京ガス 基盤技術部, 東京ガス エネソル本部, 東京ガス 環境部, 東京ガス 資材部, 東京ガス 人事部(安全健康福利室), 東京ガス 人事部, 東京ガス 監査部, 東京ガス 監査役室, 東京ガス コンプライアンス部, 東京ガス 地域本部, 東京ガス 財務部, TGES, 東京ガスコミュニケーションズ

エネルギーサービスによる省エネ・省CO2の推進

東京ガスグループでは、お客さまのエネルギーの使用状況や問題点を把握し、最新機器の導入やエネルギーの「見える化」、運用改善などを行うエネルギーサービスの提供により、お客さまのエネルギーに関する課題を解決し、省エネ・省CO2を推進しています。

エネルギー業務の一括請負による省エネサポート

エネルギーサービスは、お客さまのエネルギーに関する課題をワンストップで解決します。資金調達、設計・施工、設備の保有、エネルギーの調達、メンテナンス等、エネルギー業務を一括で請け負うことにより、お客さまの課題の解決だけでなく、省エネ・省CO2ニーズにお応えし、お客さまが本業に集中できる環境を整えます。
 

 

工場における省エネルギーサービス

工場のお客さま向けに省エネルギーはもちろん、省CO2、省コストにつながるさまざまなソリューションを提供しています。
お客さまの設備をオンラインで計測・解析し、エネルギーを「見える化」することで省エネにつなげていただく「TGみるネット」、蒸気システムの設計から運用まで総合的かつ継続的にサポートする蒸気のエネルギーサービス「Steam fit(スチームフィット)」など、さまざまなソリューションで、省エネ・省CO2・省コストのニーズにお応えしています。
 

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