東京ガスグループでは、事業活動を通じて社会課題の解決に取り組むことで、社会の持続的発展に貢献することをサステナビリティ推進の考え方としています。これはSDGsの考え方と一致するものであり、当社グループの事業活動はSDGsの達成に幅広く貢献できるものと考えています。今後、社会課題を起点とした事業機会創出にも取り組むことで、より一層SDGsの達成に貢献していきます。
マテリアリティとSDGsとの関係
2019年5月28日、東京ガスおよび東京ガスライフバルTAKEUCHI(株)は、板橋区とSDGs推進のための連携と協力に関する包括協定を締結しました。本協定は、SDGsのゴール17「パートナーシップで目標を達成しよう」を見据え、3者の相互連携と協働により、地域のニーズに適切に対応しながらSDGs達成への貢献を目指すものです。協定では、エネルギー・環境、共生社会の実現、健康増進等6つの連携事項を定めており、板橋区が持つ幅広い情報やネットワーク、東京ガスグループが持つ専門性や地域に根ざしたサービス力といったそれぞれの特性を合わせることで、SDGsの取り組みを広げていきます。
協定式の様子
2019年4月、東京ガスは(株)オークファンと、社会課題解決への貢献を目的とした社会貢献型ショッピングサイト「junijuni sponsored by TOKYO GAS」を開設しました。本サイトでは、これまで賞味期限の切迫やパッケージの新調、期間限定プロモーションの終了等を理由に廃棄されていた食品・日用品等をメーカーから集め、販売します。販売する商品の価格には、社会課題の解決に取り組む各種団体等への寄付金が含まれています。お客さまは、その寄付金の寄付先を商品購入の際に選択し、寄付ができるため、商品の購入と寄付金の連動を通じて社会課題解決に貢献することもできます。本サイト名の「junijuni」(ジュニジュニ)は、SDGsにおける「目標12:つくる責任 つかう責任」に本サイトの趣旨が合致することから、12(ジューニ)に重ねて命名したものです。
2018年の総務省による調査では、空き家は全国で約849万戸、総住宅数に占める割合は13.6%と年々増加しています。適切な管理が行われていない空き家の増加により、公衆衛生の悪化、景観の阻害、治安の悪化等の課題が各地域において顕在化しており、こういった課題を解決するため東京ガスは、空き家管理サービス「実家のお守り」の事業化に向けて取り組みを開始しました。
本サービスでは、居住者がいない家に月1回スタッフが訪問し、家の外観・内観の異常がないかどうか、草木が敷地外にはみ出していないか確認する他、換気、通水、通電、郵便物の回収、部屋や庭の簡単な掃除を行った後、お客さまに写真報告を行います。空き家の定期的な手入れにより建物の老朽化を抑制する他、不法侵入等による治安の悪化、雑草・悪臭等衛生環境の悪化を防ぎ、SDGsの「目標11:住み続けられるまちづくりを」に寄与します。また、建物の適切な管理はSDGs「目標12:つくる責任 つかう責任」にもつながるものであり、今後は管理の事業性を判断した上で、空き家の活用等も含むサービスを通じて持続可能な地域、循環型経済にも貢献すべく検討を進めてまいります。