Tokyogasgroup csr report

環境への配慮 環境への配慮

気候変動対策

今や気候変動は、持続可能なグローバル経済の発展における最重要リスクの⼀つです。東京ガスグループは気候変動対策として、「事業活動」に加え、LNG(液化天然ガス)バリューチェーンにおいて最もCO2排出量の多い「お客さま先」においても、具体的な数値⽬標である環境保全ガイドラインを設定し、グループ⼀体となって取り組んできました。また、COP21でのパリ協定の採択以降、加速する脱炭素化の潮流等を踏まえ、2019年11月に策定した経営ビジョン「Compass2030」では、「CO2ネット・ゼロをリード」を挑戦の一つとして掲げました。
CO2ネット・ゼロの実現に向けて、今後もCO2排出係数の低い天然ガスの普及拡⼤、ガスコージェネレーションシステム・燃料電池等による⾼効率利用、スマートエネルギーネットワーク等の高度利用の開発・普及拡⼤や、デジタル化技術等による温室効果ガス排出削減に貢献していきます。
電⼒事業では、再生可能エネルギー電源の拡大による脱炭素化を推進するとともに、デジタル技術を活用して、火力・再エネ等の集中型電源と、太陽光発電・蓄電池・ガスコージェネレーションシステム等の分散型電源を組み合わせ、お客さま先の多様なリソースを集約してVPP(バーチャルパワープラント)の規模を拡大していきます。海外事業でも、当社グループの優れた省CO2・省エネルギー技術の海外展開を通じてLNGバリューチェーン全体における地球温暖化対策にも貢献していきます。

お客さま先でのCO2排出抑制への貢献

当社グループでは、LNGバリューチェーンにおいて、CO2排出量が最も多い「お客さま先」での排出抑制にも注⼒しています。具体的には、燃料転換などの天然ガスの利⽤促進に加え、ガスコージェネレーションシステムによる分散型発電システムの普及拡⼤、スマートエネルギーネットワークや省エネ⽀援サービス等の推進、再⽣可能エネルギーの利⽤サポート等に取り組んでいます。
また、お客さまと共に進めるエネライフ提案も⾏っています。

LNGバリューチェーンにおける温室効果ガス排出量(2019年度)

LNGバリューチェーンにおける温室効果ガス排出量(2019年度)

  • ※  (一社) 日本ガス協会ホームページ「都市ガスのライフサイクル評価(2020年7月公表)」参照。
  • SCOPE1 :  事業者⾃らによる温室効果ガスの直接排出
  • SCOPE2 :  他者から供給された電気、熱・蒸気の使⽤に伴う間接排出
  • SCOPE3 :  SCOPE2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)

LNGバリューチェーンにおける温室効果ガス排出量(2019年度)

  • ※  一般社団法人 日本ガス協会ホームページ「都市ガスのライフサイクル評価(2020年7月公表)」参照。
  • SCOPE1 :  事業者⾃らによる温室効果ガスの直接排出
  • SCOPE2 :  他者から供給された電気、熱・蒸気の使⽤に伴う間接排出
  • SCOPE3 :  SCOPE2以外の間接排出(事業者の活動に関連する他者の排出)
Topic
ライフサイクルCO2からみた天然ガスの環境優位性

化⽯燃料からの温室効果ガス排出量については、燃焼時だけでなく、採掘から加⼯・輸送等の各段階の排出量を含めたライフサイクルでの評価が重要です。これらを含めても、天然ガスは化⽯燃料の中で最もCO2の排出量が少ないエネルギーです。

ライフサイクルCO2からみた天然ガスの環境優位性

  • 出典: 「LNG及び都市ガス13Aのライフサイクル温室効果ガス排出量の将来予測」(「エネルギー・資源」,28(2),51-56,2007)
    なお、日本ガス協会が2020年7月に公表した都市ガス(13A)のライフサイクル温室効果ガス排出量は60.54g-CO2/MJ
家庭用燃料電池「エネファーム」の普及

東京ガスは2009年5月、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム(商品名「エネファーム」)を松下電器産業(現パナソニック)との共同開発により、戸建て住宅向けとして世界に先駆けて一般販売をスタートしました。その後2017年4月には、停電になっても照明や通信機器等が使えるレジリエンスモデルの提供、また2017年8月からはスマートフォンのアプリを使用して、外出先からお風呂や床暖房のON/OFF操作やエネファームの発電状況、エネルギーの使用状況を把握できるサービスの提供を開始しています。また、2019年10月には、設置性に優れた世界最小サイズのエネファームミニ(京セラ製:定格発電出力400W)を発売し、より多くのご家庭でエネファームをお使いいただけるようになりました。

アプリ画面での電気・ガス・お湯の使用状況

アプリ画面での電気・ガス・お湯の使用状況

エネパからのメッセージイメージ

エネパからのメッセージイメージ

家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」(戸建向け/パナソニック製2019年新型機)

家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」(戸建向け/パナソニック製2019年新型機)
地域のスマート化の推進

当社グループでは、地域のスマート化に向けて、熱と電気をネットワーク化し、情報通信技術(ICT)を活⽤したエネルギーマネジメントによって、エネルギー需給を最適化するスマートエネルギーネットワーク(以下、スマエネ)を構築しています。これにより、熱と電気を地産地消するガスコージェネレーションシステム(以下、コージェネ)と再⽣可能・未利⽤エネルギーを組み合わせ、エネルギーの需給調整を⾏うことで、エネルギー逼迫時のピーク電⼒を削減できます。地域単位での熱と電気の無駄のない利⽤も可能で、地域全体のエネルギー効率を向上させるとともに、万⼀の停電時でも事業活動や⽣活の維持を実現し、都市の価値向上に貢献します。
スマエネによるまちづくりは、国や⾃治体の施策と相まって、⾸都圏各地で拡⼤しています。

⽥町駅東⼝北地区のスマエネ

当社グループは、低炭素で災害に強いまちづくりを⽬指し、港区と連携して「⽥町駅東⼝北地区(東京都港区)」にスマエネの構築を進めています。まずはⅠ街区(公共街区)にⅠ街区スマートエネルギーセンターを設置、2014年11⽉より、みなとパーク芝浦(公共公益施設)、愛育病院、児童福祉施設の3施設に熱と電気の供給を順次開始しました。新たなまちづくりにスマエネを導⼊したのは、本プロジェクトが⽇本で初めてです。
2018年4⽉に⼀部竣⼯したⅡ-2街区(⻄側エリア)の「msb Tamachi(ムスブ⽥町)」にもスマエネを導⼊しています。当社所有地に創出するこの複合ビジネス拠点の開発に合わせてⅡ街区スマートエネルギーセンターを設置し、先⾏するⅠ街区スマートエネルギーセンターと連携することで、⽥町駅東⼝北地区全体で2005年⽐で約30%のCO2削減を⽬指しています。

  • ※  ⽥町駅東⼝北地区におけるスマエネの取り組みは、その省エネ性が評価され、平成28年度省エネ⼤賞(事例部⾨)、経済産業⼤⾂賞を受賞しました。

⽥町駅東⼝北地区のスマエネ

⽥町駅東⼝北地区のスマエネ

お客さまと共に進める省エネライフ提案

お客さま宅に月1回配られる検針票では、前年同月および前月のガスと電気の使用量を記載し、エネルギーのご使用状況を比較できるようにしています。また、無料のWeb会員サービス「myTOKYOGAS」や機器への搭載機能を通して、お客さまの省エネライフを楽しく、便利にサポートする情報やサービスを提供しています。

株式会社ディ・エフ・エフ, 東京ガス サステナビリティ推進部, 東京ガス 総務部, 東京ガス 総合企画部, 東京ガス 資源・海外本部, 東京ガス エネルギー生産本部, 東京ガス 電力事業計画部, 東京ガス 導管NW本部, 東京ガス IT本部, 東京ガス リビング本部, 東京ガス 基盤技術部, 東京ガス エネソル本部, 東京ガス 環境部, 東京ガス 資材部, 東京ガス 人事部(安全健康福利室), 東京ガス 人事部, 東京ガス 監査部, 東京ガス 監査役室, 東京ガス コンプライアンス部, 東京ガス 地域本部, 東京ガス 財務部, TGES, 東京ガスコミュニケーションズ

自社グループの事業活動における省エネ・CO2排出削減

当社グループでは、環境に優しい天然ガスの普及拡大と高度利用を図る都市ガス事業に加えて、天然ガスの強みを活かした電力事業等により自社グループの事業活動における省エネ・CO2削減に取り組んでいます。

都市ガスの製造・供給における取り組み

海外で採掘された天然ガスは、マイナス162℃で液化され、液化天然ガス(LNG)としてタンカーで運ばれてきます。液化天然ガス(LNG)を主原料とする都市ガスの製造工程は、エネルギー使用量が少ないため、製造時のエネルギー効率は99%以上です。また、都市ガスはパイプラインで消費地に直接供給できるため、供給時のエネルギーロスも極めて少なくなっています。
さらに、当社のLNG基地では、LNGの冷熱をさまざまな温度レベルで利用することにより、冷熱発電や冷凍倉庫、ドライアイスの製造等を⾏う等、⼀層の省エネルギーに努めています。またCO2に次いで地球温暖化に及ぼす影響が大きいとされる温室効果ガス、メタンについては、当社グループが排出する温室効果ガスの約1%未満ですが、⼀層の削減に取り組んでいます。

扇島LNG基地

扇島LNG基地
電力事業における取り組み

当社グループでは、高効率で環境負荷の少ない天然ガス火力発電を中心に、風力発電等の再生可能エネルギー電源事業に積極的に取り組んでいます。火力発電所では、CO2排出削減に貢献する省エネ性に優れた最新鋭のガスタービンコンバインドサイクルで電力を供給する天然ガス火力発電所を4カ所に要しています。新設の⾼効率発電所で発電を⾏うことで、既存の⽕⼒発電所と⽐較して、CO2排出削減に貢献することができます。また、当社グループでは、これまで国内外での太陽光・陸上風力発電、バイオマス発電に取り組み、再生可能エネルギー由来の電力供給を進めてまいりました。引き続きビジネスパートナーとも共同して電源開発を推進していくことに加え、これから開発が期待される「洋上風力発電」にも積極的に取り組んでまいります。2030年には国内外合わせて再エネ電源取扱量500万kWを目指します。

ガスタービンコンバインドサイクル

LNG(液化天然ガス)を燃料に使うコンバインドサイクル発電所では、ガスタービンを回した熱で⽔を蒸気に変え、その蒸気を回収して蒸気タービンでも発電を⾏うことで、より⾼い発電効率を得ることができます。

コンバインドサイクル発電のプロセスフロー

コンバインドサイクル発電のプロセスフロー

再生可能エネルギー電源の獲得

当社グループの再生可能エネルギーへの取り組み(2020年8月現在)

当社グループの再生可能エネルギーへの取り組み

  • ※1  関連会社の東京ガスエンジニアリングソリューションズが参画
  • ※2  電力は全量沖縄ガスニューパワーが引き取り

洋上風力発電向け浮体基礎システムのイメージ(プリンシパル・パワー社より提供)

洋上風力発電向け浮体基礎システムのイメージ
(プリンシパル・パワー社より提供)
株式会社ディ・エフ・エフ, 東京ガス サステナビリティ推進部, 東京ガス 総務部, 東京ガス 総合企画部, 東京ガス 資源・海外本部, 東京ガス エネルギー生産本部, 東京ガス 電力事業計画部, 東京ガス 導管NW本部, 東京ガス IT本部, 東京ガス リビング本部, 東京ガス 基盤技術部, 東京ガス エネソル本部, 東京ガス 環境部, 東京ガス 資材部, 東京ガス 人事部(安全健康福利室), 東京ガス 人事部, 東京ガス 監査部, 東京ガス 監査役室, 東京ガス コンプライアンス部, 東京ガス 地域本部, 東京ガス 財務部, TGES, 東京ガスコミュニケーションズ

その他のCO2排出削減の取り組み

地球温暖化防⽌等の持続可能な社会の実現に貢献するため、⻑野県北佐久郡御代⽥町に194ヘクタールの「⻑野・東京ガスの森」を社有林として保有し、森林経営計画に沿って植樹や間伐等の保全活動を⾏うとともに、当社グループ従業員向けの環境教育の場としても有効に活⽤しています。

⻑野・東京ガスの森

⻑野・東京ガスの森

社員向けの環境研修

社員向けの環境研修
株式会社ディ・エフ・エフ, 東京ガス サステナビリティ推進部, 東京ガス 総務部, 東京ガス 総合企画部, 東京ガス 資源・海外本部, 東京ガス エネルギー生産本部, 東京ガス 電力事業計画部, 東京ガス 導管NW本部, 東京ガス IT本部, 東京ガス リビング本部, 東京ガス 基盤技術部, 東京ガス エネソル本部, 東京ガス 環境部, 東京ガス 資材部, 東京ガス 人事部(安全健康福利室), 東京ガス 人事部, 東京ガス 監査部, 東京ガス 監査役室, 東京ガス コンプライアンス部, 東京ガス 地域本部, 東京ガス 財務部, TGES, 東京ガスコミュニケーションズ